感情が動くポイントは好きというよりは愛おしさ

お見合いで出会う二人の感情が動くポイントとは、好きというよりは愛おしさに似た感情であり、恋人のような感情とは違っています。

ファーストコンタクトのお見合いで、この人だとピンと来るとはあまりお聞きしません。あるとしても1割に満たずに、デートで数回会う中で安心できる部分やほっとできる部分を見つけたときに、ふたりの心の距離が縮まります。先に進もうかなと思うものです。何がきっかけでそういう気持ちになるのか?そのツボは人それぞれでタイミングも異なります。

芸能人の結婚報告から

2021年芸能人の結婚報告では、それぞれ言葉を選んで伝えています。

・林遣都さんと元AKB48の大島優子さんは、「この先もお互いを高め合い、寄り添って歩んでいける、そんな大切な存在になっていることに気付き・・・」「共有した時間の中で・・・」と言っています。

・「これからも互いに支え合い豊かな時間を積み重ねていけたら」との星野弦さんは「契約結婚」する夫婦を演じた経験があります。

・松坂桃李さんは「これまで以上の責任と覚悟を持ち、何事にも真摯に向き合っていきたい」とコメントし、二人で共演経験があます。

一人より二人のさらなる活躍が期待できそうな覚悟のあるメッセージですね。人は誰かに対する想いを抱くことが喜びで、愛する時間を共有することがさらに幸せを運んできて、良きパートナーとの出会いは仕事の成功と豊かさに繋がりそうです。

婚活エピソード

実際に婚活をする二人のこの人といっしょにいたいと心のスイッチの入るタイミングとはいつなのでしょうか。これは実際の婚活エピソードです。

40歳の男性会員様は、年収700万、有名大学卒、スポーツをする容姿体型が平均的、職場で上司や同僚との関係が良好で頼られている様子、婚活を心配してくれる同性の友人もいるのに・・・彼女だけがいなかった。一つの理由は子供時代は、はにかみ屋で人と目を合わせて話をすることがずっと苦手だった・・年収が低かったので30代は資格試験突破に忙しく恋人をつくる余裕がなかった。その後は、仕事を通して成功体験の積み重ねからご性格が変わったようにお見受けします。

婚活を始めると毎月最低10人以上とお見合いができて1回から2回目のデートまでは進むのに、どうしても3回目以降に続かないと悩む日々。「良い人で気遣いしてくれますが結婚をイメージすることができない」と断れています。

それでも仕事のように継続して1年位でご成婚する女性に出会います。お相手の女性に気持ちが切り替わったきっかけを聞くと、「いつも面接官のような硬い表情で緊張していたのに、ある日水族館デートで魚を見る彼の無邪気な様子に安心感を覚えた」そうです。彼は大の釣り好き、無防備に魚を見る横顔があったのでしょう。彼女からみて6歳年上の男性に「可愛くて愛おしい」と思ったそうです。それから長い時間を過ごしても居心地よく、また会いたくなる男性になったそうです。

一緒にいたいと気持ちの変わるきっかけ

婚活で、まだよくわからないという複数交際から、この人と一緒にいたいと思う真剣交際への気持ちの変わるタイミングはいつでしょうか?きっかけがあります。

■単純接触の回数が多い

相手を愛おしいと思うまでには少し時間がかかるので、その特別な感情が湧くまでの間も会う回数が必要になり、最初はちょっと気になるなと思っても間を空けずにそこで追わなければ終わってしまいます。一方、気なるなと思ったら次の約束をして繰り返し会うことで思いは深まっていきます。忙しくて用事があるなら、LINEまたは電話でも構わないので相手の声を聞く、話をすることが大事で、愛おしいと思えたら明日はもっと会いたくなるはずです。

■じわじわ幸せを感じる持続的な感情

女性の場合は、見た目が良いとか感じの良い相手と思っても、気持ちが動くのに時間がかかります。女性が頭で考えて婚活すると言われます。心理学的にも定義されていますが、例えば瞬間的に気落ちが盛り上がるのは「好き」という恋愛ベースの感情。一方「愛おしい」というような相手に見返りを求めない無償の愛に近いような気持ちは「家族愛」に近いそうです。ドキドキするような恋愛感情は長時間続くと負担になるので恋心は早く落ち着くもので、じわじわと幸せを感じるような愛おしい気持ちは長く継続できると言われています。長く続く結婚にはこの気持が大事になりそうです。

■返報性の原理

人から何かをしてもらうとお返しをしたくなる。人から自分に何かを与えてもらうと愛情に親しいものを感じる。例えば、自己犠牲を払ってでも相手が自分を助けてくれるなど無償の愛に近いほど強く感じるそうで、その際、脳の中の家族愛と同じ部分が刺激を受けています。これはアナウンサーを経て心療内科医師に転身された吉田氏のお話にもありました。婚活では良い人や常識的な人、仕事を頑張っている人に人気があるのは、人に与えることが自然とできるからでしょう。プロフィールを読み込むポイントで、自分の趣味、頑張っていることなどを立派に表現する人よりも「相手に何をしてあげたいのか」自分の言葉で書いてある人を選ぶという、そんな視点を大事に進めている人は流石だと思います。

■人それぞれ違う愛おしいという価値感

愛おしい気持ちにたどり着くのは、3つのステップがあり、遺伝子段階、幼少期の体験、思春期の体験、人それぞれ違う体験を持っているので、実際に婚活をすると価値観の違いが生じて、皆がピラミッドの頂点のようなハイスペックと言われる人を取り合うのではなく、居心地の良いという視点で選びます。いくら頭でこの人と結婚するのが有利かもしれないと考えてみても、心はついていかないものです。一人ひとりの会員様の出会いの形と婚活の長さも違ってくるのはこのような理由によります。

誰かと支え合う家族がほしい

天災の後は、人は誰かと支えあて生きていきたい気持ちが強くなると言われます。日々が幸せになる、人を愛することはそれ自体が喜びであり、子供が生まれて家族が増えたら無償の愛でしょうし、愛する時間や人と想いを共感することでさらに幸せになれると思っています。

「たまには落ち込んでも悲しくても、帰る家族があることがなんて健やかな人生だろうと気づきました」とご成婚して一年以内に家族が増えた方からメッセージをいただきました。迷ったら新しい一歩を踏みだしてほしいと願っています。

プルミエの「Premier」とは、フランス語で、「最初の一歩」という意味。勇気を出して一歩を踏み出していただければ、パートナーと理想を現実にするお手伝いをいたします。さらに「最高」という意味を持ち、最初の一歩で最高の結果を結び、幸運な人生を送っていただきたいという想いを込めて名付けました。

丹波れい